チェックリスト

はじめに

「いったい日本に地衣類が何種分布しているのだろうか?」「これまでに何種報告されているのだろうか?」「多くの学名の変更があり,いったい,現在どの学名を使用すればよいだろうか」といった問題を解決するため,日本地衣学会では,日本産地衣類および関連菌類のチェックリストを作成・発表いたしました(Harada et al., Lichenology 2004 2(2):47-165).

本リストには,これまでに日本から報告された地衣類および関連菌類(パラシンバイオント・地衣寄生菌等の地衣生菌,並びに地衣類に近縁であるが地衣化しているか判別が困難な菌類)を扱っており,317属1602種を認めています.

本ホームページでは,このチェックリストより異名や引用文献を除いたホームページ版を公開しており,学名順・和名順に並べたものを見ることができます.


ホームページ版チェックリストの特徴

学名順のリストは,属名のアルファベット順とし,属内では種小名のアルファベット順としています.それぞれの学名に対し、和名を示しました.属名について和名がない場合には、音読のカタカナ標記としました。種名で和名がない場合には、特に記してありません.

和名については,日本産317属のうち272属(このうち109属は新称)以外の45属については属名音読のカタカナ標記としています.従って、和名のない学名は掲載されておりません。属・種とも,和名の異名がある場合には,正名の後ろのカッコ内に示しています.


冊子体チェックリスト [Lichenology 2(2): 47-165. March 2004]

日本地衣学会会誌 Lichenology [2巻2号:47-165(2004年3月発行)]に掲載されたチェックリストでは、誰にでも利用しやすいよう実用性を重視した結果、ホームページ版の情報に加え、次のような際立った特徴があります。

1)異名から正名を調べることができる(例えば保育社刊「原色日本地衣植物図鑑」のウメノキゴケの学名Parmelia tinctorumをチェックリストでひくと、現在はParmotrema tinctorumとされていることがわかる)

2)正名から異名を調べることができる(例えばマツゲゴケの学名Rimelia clavuliferaを引くと、かつてParmelia clavuliferaという学名であったことが判る)

3)それぞれの種に関係する文献を原則として1件引用している(例えばCresponea proximata カシゴケを引くと、文献2件が引用されている。文献の一つEgea & Torrente (1993a)はカシゴケ属のモノグラフで英語の記載があり、もう一つの文献Nakamura et al. (2002)は「校庭のコケ」という普及書でカラー写真が載っている)


チェックリストの販売

(1) 抜刷(Harada H., Okamoto T. & Yoshimura I. 2004. A checklist of lichens and lichen-allies of Japan. Lichenology 2(2): 47-165.)
会員価格1200円、非会員価格2000円

(2) CD版(チェックリストデジタルデータ:Excelファイル、Wordファイル)
会員価格1200円[(1)とセットで2000円]、団体会員価格2500円[(1)とセットで3000円]
>>Excelファイルサンプル

庶務幹事もしくは会計幹事までお問い合わせください.